大野まさき
一般質問通告/コロナ困りごと相談会実行委勉強会など
23日木曜日は9月定例会で行う一般質問の通告書提出締め切り日でした。
私は以下の内容で一般質問を行います。
1. 将来の市サービスの姿勢について
現在、今年度中に「基本構想」をまとめるとして、7月と8月には「第1回 多摩市役所本庁舎建替についてのフォーラム」が2箇所で開催される等、市役所本庁舎建替に向けた検討がなされている。
7月30日にベルブホールで行われた「第1回 多摩市役所本庁舎建替についてのフォーラム」の資料の中で示された建替の必要性が、防災機能不足や老朽化の観点から「1.本庁舎建物としての課題」、狭隘さやデジタル化等の観点から「2.市民サービス提供上の課題」、地球温暖化対策の観点から「3.新たな課題」といった形で課題整理がなされている。
今回この質問では先に挙げた「2.市民サービス提供上の課題」について着目すると共に、本庁舎建替そのものでなく、「よりよい市民サービスを提供していくために」という観点から、市の今後の行政サービスの取組み姿勢、特に、たとえ地域に身近な市公共施設があっても自ら窓口に進んで訪れない方・訪れることができない方、デジタル化に対応できない方・しない方等、深刻化・複雑化した福祉的課題への対応体制と姿勢について、どのように向き合っていくつもりなのかを中心に質したい。
(1)第1回 多摩市役所本庁舎建替についてのフォーラム」の資料の「これまでの検討経過」の中で、『デジタル化に合わせて、職員が端末を持ってサービス対象の人たちのところに行って仕事をする「アウトリーチ」も重要となる。』という意見が「有識者懇談会」から出され、市側の整理として「職員が出先機関など多様な場所に出向いて仕事をすることで、職員が市民と接する機会を増やし、よりきめ細かい情報提供や、地域の実態を踏まえた協力支援を行うことができるようになる。」というねらいで、「本庁舎連携・拠点サービス充実型」の市役所の体制が示されている。
アウトリーチについては、地域内にある拠点に相談者に来てもらうことを
前提にしているということなのか。それとも「デジタル化に合わせて、職員が端末を持ってサービス対象の人たちのところに行って仕事をする」ということから、市職員が自らサービス対象者宅やその地域に積極的に出向いて対
応することを心がけるということなのか。
(2)「デジタル化・DXにより、市民サービスも仕事のやり方も大きく変わる」と捉えているならば、人手や予算が必要とされるきめ細かい相談業務こそ、
今後はウェイトを置いた市公共サービスの取組みと対応が展開できるのでは
ないか。
ある意味そうしたアナログ的な取り組みが、デジタル化によって他の業務
の見通しが立つことによって、取り組みやすくなるのではないかとも思えるが、これについてどう考えるか。
2. 平和・人権・環境施策等の連携について
堺市立平和と人権資料館を視察した。平和・人権・環境の3分野について、一つの場所で展示がなされていた。多摩市や他の多くの自治体でも平和と人権を同じ所管で担当する例は多いと思うが、同資料館においては環境問題についても平和・人権と共に展示がなされていることが意義深いと感じられた。
本市においては市民と市の協働での「平和展」や「子ども被爆地派遣事業」等の平和政策、議会と共同で表明された「気候非常事態宣言」、「身のまわりの環境地図作品展」等の環境問題の取組みはある。それぞれの分野で別々の取り組みを行うだけでなく、人権を柱にして、それぞれの関連性や共通する視点を子どもたちや広く市民に啓発する姿勢を持つことが、性的指向・性自認にかかわらず多様な性と生を尊重する「女と男の平等参画を推進する条例」、「障がい者への差別をなくし共に安心して暮らすことのできるまちづくり条例」、「子ども・若者の権利を保障し支援と活躍を推進する条例」がある意義の理解と市のめざす「健幸都市」にもつながるのではないか。それらについてどう考えるか伺いたい。
6月定例会の一般質問では、「多様な人の孤立・不安を減らす 取組みについて/今後増す公としての役割・ はたらきかけについて」をテーマに、LGBTやそうかもしれない若者の居場所、精神疾患を抱える方への相談対応、ヤングケアラーの把握の難しさ、地域の担い手不足と市へ求められる役割等について、質疑を行ったことから、その延長線上に今回の質問もあります。
デジタル化等効率化が進む一方、従来の大部分の市サービスの様に窓口に人が来ることを前提とするままでは、窓口に行かない方、事情を抱えていることで相談に来れない方等、本来はサービスが必要な人に対してどう対応できるのか、今後はそうした背景を抱える人が増えていくのではないかという観点から質疑を行いたいと考えています。
24日金曜日朝は駅頭での定例アピール活動、午後は次週の議会運営委員会に向けて、正副の議長・議運委員長との事前打ち合わせに参加。その後は上記の一般質問通告を出したことから市側とのヒアリングを行いました。
25日土曜日午前は多摩市コロナ困りごと相談会実行委員会での勉強会に参加。3月に行った勉強会と同様、私と同党仲間の朝霞市議で臨床心理士でもある本田麻希子さんを講師に迎えて、学習しました。
今回は実行委メンバーは共通して対応したことがある相談ケースを事例に、その対応のあり方のアドバイスや知識について教えていただきました。また、地域の精神科医や実際にケアに当たっている方の意見を踏まえた精神障がいを抱える方への地域包括ケアの在り方等を学び、注視していく必要性についても同実行委の今後のテーマとしても大切だなと思いました。
