大野まさき
鶴牧西公園の価値

昨日午前は、3月議会での私の代表質問で取り上げた鶴牧西公園のアカガエルの卵保存の必要性等について、意見を寄せてくださったお二人の市民の方々と、私同様に相談を受けていた同会派の岩永議員と共に、市役所公園緑地課を訪れ懇談をしました。
そもそもどういう問題なのか言いますと、以下の動画冒頭より49分頃の箇所から57分頃までの間で私が取り上げている質問に関連しています。
この私の質問後に、鶴牧西公園には下の写真の様に注意看板が付けられました。



懇談の中でわかったのは、
・カエルの卵塊は千匹以上であること。
・卵塊を持ち出してしまうと存続可能性がその分一度に失われてしまうこと。
・アカガエルは東京都では絶滅危惧種であること。
・カエルがそこに存在しているかどうかはその箇所の生態系を見る上で基準になる。
・鶴牧西公園は開発後のニュータウンの公園であるにも関わらずマツモムシ等も存在。
・同公園は近隣他市公園で生物保存に取り組む方々からも驚かれる貴重な存在であること。
貴重な存在であることが知られていないためか、子どもたちや大人までもカエルの卵やオタマジャクシを大量に持ち帰ったり、枝でつついたりタバコを突きつけるなどのいたずら、委託業者も池の清掃でバキュームでカエルも吸ってしまうなど、あまりに酷いのではないかというご指摘も改めていただきました。
また、カエルの生育を見ることを楽しみに足の悪いご年配の方や、何人もの地域の方が同公園に通って来られ、ある意味コミュニティが形成されている一面があることもご紹介いただきました。
今後の対策として、
・産卵時期に生存を守るため、モニュメントとしての上の池から同公園下側にある水田に移せないか。
・地域の小学校児童や保護者に事態を知ってもらう機会を持てないか。
・関心を持ってくれる方々と同公園の生態を守る取り組みに繋げられないか。
などが話し合われました。
岩永議員は次期も生活環境常任委員、私は子ども教育常任委員になる予定のため、それぞれの分野で連携した取り組みもできるかも知れません。
私自身あまり生物のことは詳しくないのですが、気候非常事態宣言を出した多摩市が、ニュータウン開発した中にある同公園が持つ稀有な価値を活かしていくことはとても意義があると考えます。
