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  • 執筆者の写真大野まさき

ICTと健康セミナー/親子で考える教室のダイバーシティ

28日土曜日午前は多摩市立教育センター主催で同センターで行われた、ICTと健康セミナー「子どもをインターネット・ゲームを依存から守ろう〜禁止するのではなく、楽しむための行動科学〜」を受講しました。

講師は同センター特別支援教育マネジメントチームで臨床心理士・公認心理師でもある佐久間達哉さんでした。

少し乱暴にまとめてしまうと、

①ゲームをやめられないのは「意志が弱いから」等のレッテルを貼るだけでは改善の方法や有効な対策に繋がらない。ゲームがやめられないのは、オンラインで充実した人間関係や安心して関われる空間であること等の要因でゲーム=楽しい等の状況となっているのではないか。

②他者からの否定的な評価に対する恐れに対して、その子どもの状態がどうなのか。

③学級内での孤立や友人との関わりが少ない等、学校や家庭でのその子どもの状態がどうなのか。

といった上記①〜③の観点を組み合わせて理解を深めていく必要がある、というお話だったんではないかと理解しました。

そのため、

1)ゲーム依存は単なるゲームのやり過ぎとは違い、コントロールを失うことであるということ。

2)行動分析を活用して支援の手立てを考える。

3)ゲームやインターネット自体には利点もあり、上手く使うことが重要。

といったポイントも押さえておく必要があることも触れられました。

ゲームやインターネットをやり過ぎだから時間を単に制限しようとするのではなく、コントロールを大切にするという視点が大事で、コントロールを失った状態では、生活習慣(ゲーム使用場所、ゲームよりも先にやることを1つ決める、寝る準備をする時間を決める、ゲーム以外に楽しいこともやる等)の改善で、結果的にゲーム実施時間の短縮化に繋げるという工夫も必要だとことでした。


30日月曜日午前は関戸公民館ヴィータホールにて行われた、多摩市立小学校 PTA連絡協議会講演会「いろんな友達とわたし〜親子で考える教室のダイバーシティ〜」に途中から参加しました。

講師は明星大教授の星山麻木先生(https://hoshiyama-lab.com/books/)で、ざっくばらんで的を得たお話を聞くことができたと思いました。

多数の子と一緒でない反応の子(視覚の関係で物の見え方が違ったり、漢字を正確に書けない、チックがある等)がいた時の反応として「自分ならどうする?」「自分がその立場だったらどうして欲しい?」という観点から親子で学ぶ必要性、

思いやりと優しさという視点からの合理的配慮の意義、

アセスメントは調査ではなく寄り添うことであること、

少数派の人たちだけを苦しめないのがインクルーシブである、

情緒の安定が一番大事で親子関係で「助けて」と言える状況が必要、

その子の頑張りを見てあげられるかどうか、一緒に喜んだり残念がる「共感」をしてあげられる関係が重要、

等々、大事なポイントがいくつも投げかけられました。

現状の学校だけでは足りない、八王子や相模原などで通常学級の中でサポートが必要な児童へお手伝いに入る母親たちの取り組みについてや、国立市で始まる「矢川プラス」(https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/machi/fujimidai/yagawa_koukyoyouchi/1616487521209.html)についても少し触れられました。


先日の不登校の講演会等に参加しての思いとも重なりますが、やはり、同じ学級を単位にした学校生活がもはや無理があるんではないかと感じました。

いつも周りの人の視線ばかりを気にして生きていくという前提に、今の日本社会における様々な矛盾、その元凶に「個々の人権よりも管理しやすい集団」という呪いから抜け出せない学校や社会の仕組みがあること、その変革こそが求められるという思いを強く思いました。




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